男ばかりのイスタンブールと日本の女性専用車両
イスラム教の国では困ったことがあっても現地の男性に声をかけにくいので、女性である私は気軽に旅行できません。本当はペルシャ帝国の遺跡を見るためにイランに旅行したいのですが、あちらの情勢や宗教を考えると団体のツアーでないと難しそうですね。私が男だったら違ったのかもしれませんが。
トルコはイスラム教の国としては比較的女性が自由に旅行できる国です。トルコは日本人にも人気ですし、私もトルコのイスタンブールに1週間ほど滞在したことがあります。
イスタンブールの観光客でにぎわう地域はたくさんのみやげ物屋や大きなバザールがあり、イスラム教国といっても普通の観光地の雰囲気でした。だからモスク以外ではイスラム教を意識することはありませんでした。イスラム教を感じたのはホテルの部屋を掃除してくれた男性の職員が、スピーカーからコーランが流れている間は仕事をやめて聞き入っていたことくらいでしょうか。
日曜日に私はガラタ橋の近くを散歩していました。魚釣りで有名なこの橋では、釣ざおをたらす男性の姿を見かけました。天気のいい休日ということもあって、行きかう人の数はいつもより多く感じました。
私は見知らぬ外国ということで少し緊張しながら歩いていました。特に危険を感じたわけではありませんが、知らない人ばかりの土地でしたので。自分が警戒態勢で過ごしていたので何も違和感がなかったのですが、ふと気づいて周りを見ると、街を歩いている人は男性ばかりなのです。現地の女性の姿はありませんでした。やはりトルコはイスラム国家なのですね。そこは男性と同じように女性が歩きまわっている国ではないのだと身にしみて感じました。
ところで日本の電車には女性専用車両があります。登場してからそれなりの年月が過ぎているというのに、いまだに何も気づかずに女性専用車両に座っている男性を見かけます。自分が女性の中に1人だけいることに違和感を感じないのかと神経を疑いたくなります。気づいたら恥ずかしくなると思うのですが。
彼らは周りのことは見えているのに、なぜか違和感に気づかないものなのですよ。女性ばかりの不自然な状況に気づかないのが不思議ですが、私は男ばかりのイスタンブールで何も気づかずに散歩していた経験があるので、そんな男性を笑えないのです。
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